あさひまちエコミュージアム|山形県朝日町見学情報データベース

蜜ろうのこと

2009/04/20 08:47/蜜ろうのこと
 ミツバチは花が咲いて蜜が採れ出すと、新しい巣を巣板の下や、巣箱内のすきまにどんどん作ってしまうのです。それを整理するために取り除いたものや、採蜜の時に切り取った蜜ぶた(巣穴のふた)などを精製して蜜ろうのかたまりにします。一箱あたり年間で500g位しか採れないので、同業者からも買い入れています。
 この蜜ろうはさまざまな用途に使われています。薬や化粧品、鋳造の型材、お菓子、靴墨、各種ワックス、クレヨン、ろうけつ染めの材料など。あげればきりがありません。私は、ろうそくを作ってはんばいしてますが、油煙は出ず、いやな匂いもなく、落ち着いた優しい光が特長です。
お話 : 安藤竜二さん(立木、蜜ろうそく製造業)

 となりの佐藤さんのばあちゃんは、蜜ろうとなにか混ぜてやけどの薬作るんだっけ。二週間もかけて作る。昔、大谷の板垣医者で看護婦していた人だから。できあがると、部落のみんなさ配るんだ。切り傷にもいいし、みんなで喜んで使っている。
お話 : 菅井弘吉さん(和合平)

 蜜ろうを使って接ぎ木する。接ぎ木する穂木の先さ塗るんだ。穂木の先の切り口から水分が抜けて乾燥すねようにすんなだ。普通のろうだとお天とう様の熱で溶けてなくなってしまうけども、蜜ろうだと、溶ける温度が高いから、大丈夫だもね。最近は、ビニール袋をかけるようになったけど、焼けないように管理しなければならないのでやっかいなんだ。
お話 : 遠藤 理さん(栗木沢)

 蜜ろうは戦中、弾薬の密閉に使ったんだ。砂糖不足の時だけれども、ミツバチ用に配給があって、その代わりに蜜ろう何キロ出荷しろなどと要請があったんだ。普通のろうみたいにカンカンに硬くなく、柔らかいからね。ひびが入って火薬が湿気らないようにしたんだべ。
今は、登山客の人が靴に塗るんだと言って買いに来るね。
お話 : 多田光義さん(太郎、養蜂業)

取材 : 平成7年
2009/04/20 08:47 (C) 朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
(C) 特定非営利活動法人 朝日町エコミュージアム協会 All Rights Reserved.
※当サイトの全ての情報は、精通する朝日町民、朝日町教育委員会、学術者のみな様の情報をもとに、朝日町エコミュージアムルームの業務を受託するNPO法人朝日町エコミュージアム協会がまとめたものです。朝日町の観光や郷土学にお役立て下さい。
所在地 / 〒990-1442 山形県西村山郡朝日町宮宿2265 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」エコミュージアムルーム内 TEL0237-67-2128(月・木休み)
※大黒様写真/撮影 萩原尚季さん(コロン)
※デザイン/サポート by ステップアップコミュニケーションズ


合計4,682,888件 (2010.02.24〜) 記事861頁 今日914件 昨日1704件 [login] Powered by samidare