あさひまちエコミュージアム|山形県朝日町見学情報データベース
朝日連峰初の山岳写真家 阿部幸作氏2009/04/18 06:46 (C) 朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
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※当サイトの全ての情報は、精通する朝日町民、朝日町教育委員会、学術者のみな様の情報をもとに、朝日町エコミュージアムルームの業務を受託するNPO法人朝日町エコミュージアム協会がまとめたものです。朝日町の観光や郷土学にお役立て下さい。
所在地 / 〒990-1442 山形県西村山郡朝日町宮宿2265 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」エコミュージアムルーム内 TEL0237-67-2128(月・木休み)
※大黒様写真/撮影 萩原尚季さん(コロン)
※デザイン/サポート by ステップアップコミュニケーションズ
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朝日連峰のブナの原生林や高山植物に魅せられ、「朝日のカモシカ」の異名をとった朝日町が生んだ山岳写真家。
昭和24年(1949)より西五百川村常盤に写真店を営むとともに、朝日連峰の写真を撮り始める。昭和26年(1951)に故安斉徹博士(山形大学教授)の磐梯朝日国立公園指定のための調査に同行したのがきっかけで、大朝日岳の美しさ、魅力にとりつかれる。
「写真技術はいい腕もさることながら、シャッターチャンスだ。動かぬものはともかく、流れのある被写体は2度同じものを撮ることはできない。」(毎日新聞より)と、山には3台のカメラを持って、気象が織りなす大自然をなんとか写真にしようと、毎年十数回、合計300回以上朝日連峰に通い、多くの写真を撮影する。
特に昭和27年(1952)旧郵政省の磐梯朝日国立公園記念切手シリーズの「朝日岳」「月山」の原画に選ばれた時は、県内の多くの人々が喜んだ。
昭和57年(1982)に発表した「朝日連峰 四季と植物」(高陽堂書店刊)は朝日連峰最初の本格的な写真集であり、「学術資料としても高く評価されるだろう。」(元県立博物館長 結城嘉美氏談)など多くの方面から関心を呼んだ。
氏は山岳だけでなく朝日町の原風景や風物も数多く撮影し、3万枚以上の写真を撮ったといわれる。
趣味も多才で、文筆、焼き物制作、刀剣、骨董などに造形が深く朝日町の文化活動に多くの足跡を残した。
略歴
大正13年(1924) 西五百川村常盤に生まれる。
昭和19年(1944) 海軍を志願、舞鶴海兵団に入隊。
昭和20年(1945) 終戦後、復員する。
昭和23年(1948)
東京神田の写真館に助手として就職。
昭和24年(1949)
帰郷後、西五百川村常盤に写真店を開店。(東京へ修業に通いながら)
キヨエさん(西五百川村太郎)と結婚する
昭和25年(1950)12月
朝日岳の組み写真が全日本観光写真コンクール1位入選。
昭和26年(1951)
磐梯朝日国立公園指定のための調査に同行し朝日連峰の広大無辺なブナの原生林や高山植物に魅せられる。 日本写真協会観光写真展特選。
昭和27年(1952)
磐梯朝日国立公園記念切手の原画(大朝日岳と月山)として採択される。
昭和27(1952)〜昭和56年(1981)
この間、朝日連峰に毎年十数回のぼり寝袋とパンとカメラを持って寝泊りして山岳風景や高山植物の写真を1万枚以上撮り続け、県内各地で写真展を開催する。
昭和56年(1981)8月
産経新聞山形版に「涼線・大朝日岳をゆく」を30回にわたり連載する。
ラ・ポーラギャラリーで「朝日連峰・光と闇」の写真展開催。
この写真展がきっかけとなって、写真集の出版が決まる。
昭和57年(1982)
「朝日連峰・四季と植物」をA5判高陽堂書店より発刊、県内外の多くの山岳愛好者に好評を博する。
昭和62年(1987)
長い間の統計調査員の活動に対し「藍綬褒章」を受章する。
平成7年(1995)11月30日
72歳で死去。撮影総数は3万枚以上にも及ぶ。
→第一回阿部幸作写真展
→『朝日連峰 四季と植物』(高揚堂書店)
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