あさひまちエコミュージアム|山形県朝日町見学情報データベース

花粉交配事業

2009/04/02 06:25/花粉交配事業
 もともと、うちのりんごを受粉させるのが一番の目的で飼った。人工授粉では全部くっけるのは大変だからね。さくらんぼに置くようになって、なり過ぎて困るほどなった。(設楽弥八さん/和合平)

 ミツバチの花粉交配は、メロンには絶対になくてはならないものだね。蜂以外ではだめだ。人工受粉にしても、百つけて五つ位だけど,蜂だったらまず百発百中だね。(遠藤 理さん/栗木沢)

 スイカは人工受粉はできない。なるべく葉っぱが根っこから数えて10枚以上のところに実をならせたいけど、その時期には成長が止まらないから、どの花を受粉させたらいいか見当つかねなだ。着果して4、5日してピンポン玉から野球の球ぐらいになった所で調整して摘果するんだ。(長岡寛治さん/上郷)

 ミツバチを飼う前は、マメコバチを花粉交配用に飼っていた。取ってきた葦を仕掛けておくと、花粉を運んできて卵を産むんだ。次の年の春にそこから生まれて働く仕組みだね。寒い時も飛ぶからいいんだけども、リンゴの花の時に出てくれる確実性がないし、蜂数もミツバチと比べるとまるで少ないからね。(渡辺進太郎さん/送橋)

 イチゴ、メロン、スイカ、ナシ、サクランボ、モモ、リンゴと、今はポリネーション(花粉交配事業)が増えたね。人間の手は花の成熟が分かってないけども、蜂はちゃんと分かっているんだ。自然界はそうなっているから虫のほうが確実なだ。(多田光義さん/太郎)

 ミツバチは花の少ない季節以外は、独特の限定訪花性を持っているから、同じ種類の花だけをめぐって働いているんだ。りんごだったらりんご、タンポポだったらタンポポだけを訪花している。足に付けてくる花粉だんごを見ると一色だから分かる。植物にとってはありがたい習性だったなね。自然はうまくできているんだね。(安藤光男さん/宮宿)

取材/平成6年(1994)
 
2009/04/02 06:25 (C) 朝日町エコミュージアム|大朝日岳山麓 朝日町見学地情報
(C) 特定非営利活動法人 朝日町エコミュージアム協会 All Rights Reserved.
※当サイトの全ての情報は、精通する朝日町民、朝日町教育委員会、学術者のみな様の情報をもとに、朝日町エコミュージアムルームの業務を受託するNPO法人朝日町エコミュージアム協会がまとめたものです。朝日町の観光や郷土学にお役立て下さい。
所在地 / 〒990-1442 山形県西村山郡朝日町宮宿2265 朝日町エコミュージアムコアセンター「創遊館」エコミュージアムルーム内 TEL0237-67-2128(月・木休み)
※大黒様写真/撮影 萩原尚季さん(コロン)
※デザイン/サポート by ステップアップコミュニケーションズ


合計8,206,630件 (2010.02.24〜) 記事881頁 今日1699件 昨日1706件 [login] Powered by samidare